星の王子さまで始めるフランス語学習

星の王子さまを読みながらフランス語を学習していくブログです。

フランス語の基礎文法~星の王子さまから「それは私のせいではない」

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それは私のせいではない

Ce n'est pas de ma faute.

J'avais été découragé dans ma carrière de peintre

par les grandes personnes,

à l'âge de six ans, et je n'avais rien appris

à dessiner, sauf les boas fermés et le boas ouverts.

 

これまでのあらすじ


この文章の場面は、飛行機が砂漠の真ん中に不時着して、

水もなく、人っ子一人いないところに、突然不思議な声がして

王子さまのような恰好をしたかわいい子供が現れた。

そして、パイロットはその男の子のスケッチを何枚か書いたなかで

これが一番いいんだけど、それでも本物の男のこのほうがずっといい。

ということを語ります。

 

 


前回の星の王子さまの記事はこちら。

furansugo.website

 


どうして、そんなにも絵が上手でないのかという理由をいっているのですが、


「それは私のせいではない」といっています。

 

 

 


ちょうどその部分は、


Ce n'est pas de ma faute.

 

 

 


フランス語の指示形容詞

 

Ce というのは 「これ」という意味もありますが、

絵が上手に描けないという 「その状況」を指すつかいかたもあります。

 


今日の単語は


faute フォート   間違い

 

fauteを使った表現です。

 

À qui la faute ?  誰のせいですか? (皮肉で あなたのせいですよね)


faute d'orthographe 綴りの間違い


faute d'inattention ケアレスミス


Faute de vin , on boit de l'eau. ワインがないので、水を飲む。

 


faute を使ったことわざ

 

Faute avouée, à demi pardonnée.

 

自分の間違いを認めて相手にあやまったら、半分ぐらいなら許してもらえるかも

 

 

子供のころを一緒に思いだす


星の王子さまにはとても素朴なイラストが載っている。


6歳のときにボアに住むという大蛇を描いて、その大蛇がぞうをのみこんだ絵をかいたんだけれども、

大人たちは、それが蛇ということはわからなかったし、


大人になってからもたびたび、その絵をとりだしてはわかってくれそうな人に出会うとみせたりしていた

らしいのです。


本当に持ち歩いていて、それでこの星の王子さまのお話しをかくときに、自分の書いた

ボアの大蛇とその大蛇の秘密もかいてしまって。


本物の不思議な男の子にはぜんぜんおよばないけれども、一番うまくかけている絵を

書いて、お話しの挿絵にしています。

 

「下手なのはぼくのせいじゃないけどね」と一言がはいっていますけど

大人になって、砂漠に落ちて、ひとりぽっちになってはじめて


自分が心の底から書いてみたいとおもったことをかいたのでしょうか。

 

絵をかいていたけれど、何かの理由があって書くのをやめたという人に出会うといつもその理由がきになります。

サンテックの絵をかくのをやめた理由がわかってよかったです。

 

 

たしかに、星の王子さまの絵はぜんぜん上手じゃないかもしれないけれど、このお話しにはこのサンテックスの直筆の

絵がどうしてこんなにもこのお話しにぴったりでそれで、世界中で愛され続けているのはいいよね。

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サンテグジュペリはまだ生きている


フランス語をはじめてからいろいろと知るようになったのだけれど、

宮崎駿の描く作品にはサンテグジュペリの影響がとてもある。


『紅の豚』なんかはまさにその通り。


そのほかにも、風の谷のナウシカの衣装やメーヴェを彷彿と

させるような白い竜のでてくるバンデシネがある。

 

 

 

 

飛行機乗り立ちが戦時中に、サンテックスとは戦いたくないといったというエピソードもたくさんあって、

まだまだサンテクジュペリの作品を読んでいないので、つぎに読むのがとても楽しみ。

 


明日はヴァレンタインデーだけれど、

もし一冊愛にまつわる本を選ぶとしたらこれはどうかな。

 

 

「バラの回想」