悪魔の言い分~土より火のほうがより良い
悪魔とは何者か?
あなたは、悪魔って何だと思いますか?
東洋的な考え方ですと、悪魔というのは自分の中にに巣くう我欲の部分があくまっぽく扱われることが多いです。
それでも東洋でも日本より西のアラビア半島方面に行きますと、悪魔というものの存在はこんな風にえがかれています。
シャイターンはもともとジン
アラビア語で悪魔はシャイターンといいます。
シャイターンと呼ばれるまえに、彼は(性別はないのでべんぎてきに彼といっておきます)ジン(精霊)で名前をイブリースといいました。
イブリースは神様のことが好きで好きで
たまりませんでした。なので神のいうことを実行するのが仕事の光の存在である天使たちと一緒に神様にお祈りをささげたりすることを
喜んで行っていました。
人間が出現
でも、ある時神は土から人間であるアーダム(アラビア語読みではアダムではなく、アーダムといいます)を作ります。
そして天使と、天使といつも一緒にいるジンのイブリースに アーダムに頭を下げなさいといいます。
天使は神様のいうことをすぐに実行する存在なので 頭を下げました。でもジンのイブリースにはそれはできなかったのです。
神の言うことが聞けませんでした
そして、神にむかってこういいます、「私は火からつくられているので土からつくられたアーダムよりもより良い存在なのだ」と
神は、わたしのいったことが実行できないのだね、どうしてですか?
神:dit : Qu'est-ce qui t'empêche de te prosterner quand Je te l'ai commandé
(イブリース)Il répondit << Je suis meilleur que lui : Tu m'as créé de feu, alors
que tu l'as créé d'argile >>.
悪魔として生きる
ここからイブリースは人間を神の命令から背かせるための行動をとりはじめます、
まず手始めにアーダムの伴侶であるハワー(アラビア語ではイブではなくハワーといいます)
に神がたべちゃだめだよ、といっている果物をたべるように、そそのかすということをしました。
ジンのイブリースは人間と天使とどっちとちかいかといわれれば人間に近いなとおもいませんか?
自分が大好きだな神が新しい創造物をつくったところで、メラメラと嫉妬のほのうが燃えているかもしれません。
なにせ、ジンは火からできていますのでそうなりやすいのかも。
ハウルの動く城にでてきた、カルシファーももともとは、星の子供でしたが
火からできたジンかな?と思います。
イブリースの心のうち
しかもそのできたてのほやほやの、土からできた人間とかいうものに、頭をさげろっていうんです。
ジンのイブリースは神様が好きで神様には頭を下げていたけれども、神様の作ったものにはそれはできないといいます。
理由は同じ神につくられたものでも、成分が違うからって。
土と火どっちがすぐれているかっていうか、どちらも素材の違いだから。
どんぐりの背比べのようなもんです。
イブリースは人間に似てるところがある
この、ジンのイブリースには我というものがあるような気がしてなりません、それからとってもプライドが高い。
天使には我というものは最初からないんです、光の存在なので神の命ずる仕事をする存在だから。
最終的に、自分が大好きだった神に背を向けて天国からでていきます。
これは世界を創造した神に謀反を起こしたのですごく大変な事態なわけですけど、
人間関係でも似たようなことはあるなとしみじみ思います。
悪魔的な人
でちっぽけな嫉妬やちっぽけなプライドがいっぱいあって、人とうまくやれない人
そういう人は悪魔的なんです。
結局その部分が治らない限り独りぼっちでなければなりません。
ジンのイブリースはそうやって人間が作られたときから、天国からでていって
この世が終わるまでずっと人間をそそのかすことが仕事になってしまいました。
おわり
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