星の王子さまで始めるフランス語学習

星の王子さまを読みながらフランス語を学習していくブログです。

星の王子さまで学ぶフランス語表現~あまくささやく

 

星のおうじ様の読解講座のなかから、おもしろかったところをピックアップ。


場面はこんなところです。

 

人里から何千キロも離れたところの砂漠に飛行機が不時着しました。

人っ子一人いないはずなのに、、王子さま風の服をきた子供が突然あらわれて、主人公にこういいます。

主人公は、、サンテグジュペリ本人ですね、にいいます。「羊をかいて」

 

このフランス語は、その「羊をかいて」というところの場面です。

 


Quand je réussis enfin à parler, je luis dis :<< Mais qu'est-ce que tu fais là?>>

Et il me répéta alos, tout doucement, comme une chose très sérieuse :<< s'il vous plaît dessine-moi un mouton...>>

 

 

 

やっと話すことができるようになったので、僕は彼にいった。「君はここで何をしているんだい?」そうすると

ちいさな王子は、僕にすごくゆっくりともう一度いった、とても真剣に 「お願い、羊をかいてくれない?」

 

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ゆっくりとという表現のところ: doucment

doucement をみると douce という単語がはいっているので、なにやら「甘い」と思うと思います。

 

ちいさな王子がかわいらしい声で、あまえるようにもきこえる声で「お願い、」といったのかな?と思います。


でも ***ここは あまいささやき声と間違えてやくしてはいけませんよ!!!と解説にありました。

 


確かに、douce というのは甘いなのですが、doucement

 

1 静かにそっと、優しく、穏やかに、

2 ゆっくりと、すこしずつ、ゆるやかに

3 心地よく、優しく

4. どうにかかろうじて

5 ひそかに、陰で

 

 


この場面で小さな王子は、とっても真剣に、このあとサンテグジュペリがどうしても羊を書かずにはおれなくなるぐらい

すっごく真剣に頼むときの声音。


優しく?

そっと?

 

「ゆっくり」というというのが一番ぴったりくると思います。

 

 

Doucement を使ったその他の表現です。


Le chemin descend doucement.

道は緩やかにくだっている


Les affaires vont doucemnet .

商売があまり芳しくない

 

 

 

星の王子さまにでてくるフランス語単語は

 

こんなかんじですよ。

 ↓

nihongo.hatenadiary.com

悪魔の言い分~土より火のほうがより良い

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悪魔とは何者か?


あなたは、悪魔って何だと思いますか?

東洋的な考え方ですと、悪魔というのは自分の中にに巣くう我欲の部分があくまっぽく扱われることが多いです。

それでも東洋でも日本より西のアラビア半島方面に行きますと、悪魔というものの存在はこんな風にえがかれています。

 

 シャイターンはもともとジン

 

アラビア語で悪魔はシャイターンといいます。

シャイターンと呼ばれるまえに、彼は(性別はないのでべんぎてきに彼といっておきます)ジン(精霊)で名前をイブリースといいました。

 

イブリースは神様のことが好きで好きで

たまりませんでした。なので神のいうことを実行するのが仕事の光の存在である天使たちと一緒に神様にお祈りをささげたりすることを

喜んで行っていました。

 

 

人間が出現

 

でも、ある時神は土から人間であるアーダム(アラビア語読みではアダムではなく、アーダムといいます)を作ります。

そして天使と、天使といつも一緒にいるジンのイブリースに アーダムに頭を下げなさいといいます。

天使は神様のいうことをすぐに実行する存在なので 頭を下げました。でもジンのイブリースにはそれはできなかったのです。

 

 

神の言うことが聞けませんでした

 

そして、神にむかってこういいます、「私は火からつくられているので土からつくられたアーダムよりもより良い存在なのだ」と

神は、わたしのいったことが実行できないのだね、どうしてですか?

 

神:dit : Qu'est-ce qui t'empêche de te prosterner quand Je te l'ai commandé


(イブリース)Il répondit << Je suis meilleur que lui : Tu m'as créé de feu, alors

que tu l'as créé d'argile >>.

 

 

悪魔として生きる


ここからイブリースは人間を神の命令から背かせるための行動をとりはじめます、

まず手始めにアーダムの伴侶であるハワー(アラビア語ではイブではなくハワーといいます)

に神がたべちゃだめだよ、といっている果物をたべるように、そそのかすということをしました。

 


ジンのイブリースは人間と天使とどっちとちかいかといわれれば人間に近いなとおもいませんか?

自分が大好きだな神が新しい創造物をつくったところで、メラメラと嫉妬のほのうが燃えているかもしれません。

なにせ、ジンは火からできていますのでそうなりやすいのかも。

ハウルの動く城にでてきた、カルシファーももともとは、星の子供でしたが

火からできたジンかな?と思います。



 

イブリースの心のうち

 

しかもそのできたてのほやほやの、土からできた人間とかいうものに、頭をさげろっていうんです。

ジンのイブリースは神様が好きで神様には頭を下げていたけれども、神様の作ったものにはそれはできないといいます。

理由は同じ神につくられたものでも、成分が違うからって。


土と火どっちがすぐれているかっていうか、どちらも素材の違いだから。

どんぐりの背比べのようなもんです。

 

 

イブリースは人間に似てるところがある


この、ジンのイブリースには我というものがあるような気がしてなりません、それからとってもプライドが高い。

天使には我というものは最初からないんです、光の存在なので神の命ずる仕事をする存在だから。

 


最終的に、自分が大好きだった神に背を向けて天国からでていきます。

 

これは世界を創造した神に謀反を起こしたのですごく大変な事態なわけですけど、

人間関係でも似たようなことはあるなとしみじみ思います。

 

 悪魔的な人

 

でちっぽけな嫉妬やちっぽけなプライドがいっぱいあって、人とうまくやれない人

そういう人は悪魔的なんです。

結局その部分が治らない限り独りぼっちでなければなりません。

 

 


ジンのイブリースはそうやって人間が作られたときから、天国からでていって

この世が終わるまでずっと人間をそそのかすことが仕事になってしまいました。

 

 

おわり

 

 

 

 

 

 

 

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フランス語の基礎文法~星の王子さまから「それは私のせいではない」

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それは私のせいではない

Ce n'est pas de ma faute.

J'avais été découragé dans ma carrière de peintre

par les grandes personnes,

à l'âge de six ans, et je n'avais rien appris

à dessiner, sauf les boas fermés et le boas ouverts.

 

これまでのあらすじ


この文章の場面は、飛行機が砂漠の真ん中に不時着して、

水もなく、人っ子一人いないところに、突然不思議な声がして

王子さまのような恰好をしたかわいい子供が現れた。

そして、パイロットはその男の子のスケッチを何枚か書いたなかで

これが一番いいんだけど、それでも本物の男のこのほうがずっといい。

ということを語ります。

 

 


前回の星の王子さまの記事はこちら。

furansugo.website

 


どうして、そんなにも絵が上手でないのかという理由をいっているのですが、


「それは私のせいではない」といっています。

 

 

 


ちょうどその部分は、


Ce n'est pas de ma faute.

 

 

 


フランス語の指示形容詞

 

Ce というのは 「これ」という意味もありますが、

絵が上手に描けないという 「その状況」を指すつかいかたもあります。

 


今日の単語は


faute フォート   間違い

 

fauteを使った表現です。

 

À qui la faute ?  誰のせいですか? (皮肉で あなたのせいですよね)


faute d'orthographe 綴りの間違い


faute d'inattention ケアレスミス


Faute de vin , on boit de l'eau. ワインがないので、水を飲む。

 


faute を使ったことわざ

 

Faute avouée, à demi pardonnée.

 

自分の間違いを認めて相手にあやまったら、半分ぐらいなら許してもらえるかも

 

 

子供のころを一緒に思いだす


星の王子さまにはとても素朴なイラストが載っている。


6歳のときにボアに住むという大蛇を描いて、その大蛇がぞうをのみこんだ絵をかいたんだけれども、

大人たちは、それが蛇ということはわからなかったし、


大人になってからもたびたび、その絵をとりだしてはわかってくれそうな人に出会うとみせたりしていた

らしいのです。


本当に持ち歩いていて、それでこの星の王子さまのお話しをかくときに、自分の書いた

ボアの大蛇とその大蛇の秘密もかいてしまって。


本物の不思議な男の子にはぜんぜんおよばないけれども、一番うまくかけている絵を

書いて、お話しの挿絵にしています。

 

「下手なのはぼくのせいじゃないけどね」と一言がはいっていますけど

大人になって、砂漠に落ちて、ひとりぽっちになってはじめて


自分が心の底から書いてみたいとおもったことをかいたのでしょうか。

 

絵をかいていたけれど、何かの理由があって書くのをやめたという人に出会うといつもその理由がきになります。

サンテックの絵をかくのをやめた理由がわかってよかったです。

 

 

たしかに、星の王子さまの絵はぜんぜん上手じゃないかもしれないけれど、このお話しにはこのサンテックスの直筆の

絵がどうしてこんなにもこのお話しにぴったりでそれで、世界中で愛され続けているのはいいよね。

大人になってからフランス語を始める場合は 良質な教材に出会うのが大切

 ↓↓  

大人のための良質なフランス語時間

 

 

サンテグジュペリはまだ生きている


フランス語をはじめてからいろいろと知るようになったのだけれど、

宮崎駿の描く作品にはサンテグジュペリの影響がとてもある。


『紅の豚』なんかはまさにその通り。


そのほかにも、風の谷のナウシカの衣装やメーヴェを彷彿と

させるような白い竜のでてくるバンデシネがある。

 

 

 

 

飛行機乗り立ちが戦時中に、サンテックスとは戦いたくないといったというエピソードもたくさんあって、

まだまだサンテクジュペリの作品を読んでいないので、つぎに読むのがとても楽しみ。

 


明日はヴァレンタインデーだけれど、

もし一冊愛にまつわる本を選ぶとしたらこれはどうかな。

 

 

「バラの回想」

 

 

星の王子さまで学ぶ基礎フランス語の単語~「たたく」

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きょう学習した星の王子さまの文章はこちら

 

J'ai sauté sur mes pieds comme si j'avais été frappé par la faoudre.

J'ai bien frotté  mes yeux.

J'ai bien regardé.

Et j'ai vu un petit bonhomme tout à fait extraordinaire qui me considérait gravement.

 

 

きょう注目したい単語はこれです

frappé フラペ  (Rのおとは喉音です。ぜったいに日本語のラでないところに注意)

j'avais été frappé par la faoudre.

雷に打たれた

この文章にでてきた単語の frappé にまつわる表現を学んでみたいと思います。

frappé      打ちたたく  

形容詞の frappé  

être frappé de + 名詞  ~に感動する、びっくりする


* J'ai été  frappé de leur ressemblance.

彼らがよく似ているのにびっくりした


* être frrapé de d'apoplexie

脳卒中の発作にみまわれる

 

 

* 日本語でもフラッペとメニューについていますが、これは

この単語からきています。 氷で冷やされた、冷えたという意味があります。

café  frappé 

 

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そのほかのたたくという表現の正しい使い方


人の顔をたたくという表現をするときには、

frapper のすぐあとに、体の部分を持ってくる表現よりも、

frapper のあとに人を表現する単語をもってきて、 体の部分は au visage などで表現すると自然な表現になる。


不自然な表現:frapper le visage de Paul

自然な表現:frapper Paul au visage 

ほかにたたくという表現もついでにまんじゃいましょう。

frapper   何度も打つ、殴る

battre  何度も打つ 殴る

taper   軽くたたくぶつ


gifler  ひらてでうつ

 

 

 

 

砂漠に不時着したフランス人が書いた話~準否定表現とは?

フランス語と日本語の違い。

 

フランス語の構造というのは、文章が長く構造的に積み上げられていくという形をとっています。なので日本語で読むときには日本語のスタイルを考えて言葉を読むと読みやすくなります。


フランス語の文章がポワン < . >できれていないからといって、それに合わせて日本語も長くしようとすると、大変な日本語になってしまいます。


フランス語を日本語に置き換えるときには、日本語の性質を優先にして、短く切るとなめらかな日本語になります。


日本語は、点で延々と長くつなげて書くという性質はあまりありません。


意味がきれるところで、句読点をつかって文章の塊として切ります。

 

 


砂漠に不時着したときのフランス語単語

 

 

vécu :vivre 過去分詞 形容詞  体験された、実際にあった、現実の

seul :ただ一つの 唯一の、連れのない一人きりの

véritablement:本当に 実際に

cassé :こわれた、割れた、


moteur:エンジン、機関、モーター

 

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フランス語単語をつかった例文

 

vècu


C'est mon expérience vécue .

それは、私が実際に体験したことです。

 


seul


C'est le seul survivant de l'accident.

それは事故のただ一人の生存者だ。

 

véritablement


Ce personnage a-t-il véritablement existé .

その人は本当に存在したのですか?

 

cassé


Voix cassée

しゃがれ声

 

 

フランス語の準否定表現


ne ・・・・pas という単語を使わずに否定を表している表現。


ない という意味のほうに重きが置かれている表現=準否定表現

 


peu   ほとんどない

à peine   ほとんどない

rarement  めったに~ない

 


J'ai ainsi vécu seul, sans personne avec qui parler véritablement,

 

sans personne avec qui parler


話す人がほとんどいない

 

 

 

フランス語の音は日本語でもなじみのある言葉を彷彿とさせることが多い

カタカナ日本語

 

 

アベック、これは日本語なのですがルーツはフランス語です。

 

英語でいうところのwith。

 

もう一つフランス語で 「スシ」といったら日本食の寿司のほかにもう一つ、

意味がありますなんでしょうか?

 

 

youtubeでみれます。

 

 ↓↓

 

エジプトで出会った22か国語を話すコプト教徒の男性

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砂漠の時間


19歳の時私はエジプトにいました、当時とてもなかのよかった美人の友達がつねづね一生に一度ピラミッドを見に行きたいといっていたのが、いつも耳にのこっていて気が付いたらエジプトで生活をしていました。

 

流されて


いつも自分がしたい事はあまりはっきりとわからず、誰かの強い夢や、強い言葉の憑代のようにその言葉にとらえられて、いつしか自分が行動しているということがよくあったのです。

 


エジプトでアルバイトをしていたときに、エジプトの人々の生活というものにものすごく色濃く触れることができました。

 

 

 

多言語の人

 

どの人もとても印象深いのですが、私が多言語に興味をもったきっかけの一つに22か国語を武器に通訳業をしている男性にであったことがあります。

 

とても背の高いかたで二メートルぐらいあったでしょうか?アルバイト先のオーナーと夕方になるとお茶を飲むためにやってきていました。

日本語で話しかけられたのでとてもびっくりしたのを覚えています。

 

マタイ伝

 

日本語で話せるとわかったので、いつもより勢いよく話していたのかもしれません、「マタイ伝を日本語で読んでもらえないでしょうか?」

 

 

そういわれて、日本語に訳されている聖書のマタイ伝を日本語で読んでカセットに録音しました。当時はパソコンがまだ出たばかりで、ノート型パソコンをもっていなかったのでメールなどで音声などが送れず、カセットに吹き込むということになりました。

 

 

 どうやって22か国語

 

男性がどうやって22か国語も話せるようになったのかとても興味があったので、そのコツを聞いてみたところ、彼は聖書を暗記していて、もっとも自分の好きなマタイ伝のところを

 

いろんな国で吹き込んでもらってそれをもとに、発音や語彙やパターンなどを丸暗記するのだといっていました。

 


聖書なんて19年生きていて読んだことないし、マタイ伝なんでいうものが聖書の中にあるのなんていうのもそのとき初めてききました。

 

物語

 

でもある言葉の塊、物語や、小説のある部分、聖書などを暗記していて、その対訳を丸暗記するまで繰り返し聞くというのは案外外国語を身に着ける近道かもしれないなとおもいました。

 

なんども同じものを聞くと、つぎに出てくるものがなんなのかすぐに覚えてしまいます。

 

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連続で聞く効果

 

例えばなのですが、YOUTUBEで BRUNO MARSの曲を10曲続けてきいていると、スマホのYOUTUBEの再生の順番が固定されて、つぎに出てくる曲がなんなのか、つぎの曲の出だしがもう頭のなかで再生されていたり、口ずさんでいたりします。

そういう感覚です。


大好きな曲のアルバムは何度もきいていると、曲の順番をシャッフルしないでそのまま何度かきくと、つぎの曲がなんなのか、もう曲名をみなくても覚えてしまう、そんな感じです。

 

記憶の自動再生

 

それと同じ感覚が、ある一定のボリュームのことばの塊を覚えると自分で再生できるようになります。

 

 

暗記に適した分量とは

 

 

どれぐらいのボリュームがマタイ伝にあったかもう忘れてしまったのですが、マタイ伝を早く録音しようと思って風邪気味なのに頑張ったら、翌日扁桃腺がはれて寝込んだ覚えがありますのでそんなに短いもんではなかったと思います。

 

英語を学ばれてある程度できるようになると、もうそれは多言語の世界へ一歩踏みだしていることになります。

 

最速で言語を学ぶ

 

一個学ぶことができると、自分の中でのある法則、経験則ができます。

 

 

でも往々にしてそれは遠回りだったり、するので、英語の次の言語は素早く無駄なく身に着けたいというかたには、武器としての多言語の取得法をお勧め中です。

音声対談なのですが、おもしろくてメモを一杯とりました。